「ガイー?」

 いない。
 さっきからずっと探しているのに、見つからない。

「……何処に、行ったんだよ」

 いつも、出掛けるときにはちゃんと自分に声をかけてくれる。何も言わずにいなくなるなんてこと、なかったのに。
 そんな筈はない、と知っていても。自分を置いて彼がいなくなってしまったのではないか。そんな不安が頭をよぎる。

「……っ…ガイ……っ…」
「……ん…ぅん…」

 泣きそうな自分の声に応えるように、探していた声がした。
 声の方へと視線を向ければ、そこにはソファに横たわり眠る、探していた人の姿。

「 ―――― っ」

 崩れ落ちてしまいそうな、安堵。知らず滲んでいた涙を拳で拭う。
 そうだ。彼は言ってくれた。傍にいると。 離れないと。 ・・・・・言ってくれた。

「・・・・・・・風邪、ひくぞ」

 未だ眠り続けるその人に、かつて彼が幼い自分にしてくれたように、そっと毛布をかける。
 起こしてしまわないように。穏やかな眠りを妨げてしまわないように。

「ありがとう。 ・・・・・・・おやすみ」

 そして、明日からもよろしく。


13. うたたね
何だか文章と絵が微妙にあってない。……愛嬌、愛嬌。


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