「全く、君は・・・・・・」
包帯を手にしたロイが溜息を吐くと、目の前の椅子に座っているエドワードは気まずそうに俯いた。
その様子に、続けようとした説教を飲み込んで、もう一つ深い溜め息を吐く。悪いことをしたという自覚はあるようだし、反省しているのならこれ以上責める必要はない。
気を取り直して、エドワードの傷の手当てをしていく。深くはないが、あちこちにある傷を丁寧に確認する。消毒液に浸した綿を当てる度にエドワードの眉が顰められたが、気にはしない。これぐらいの痛み、自業自得と受け取ってもらおう。
何せ、これは本来負わなくて済んだはずだった傷なのだから。
そう、ロイ達の助力を求めていれば、こんな怪我をせずとも事態の収拾は可能だった。
しかも、そう急ぐことはなかった筈だったのに。自分一人で解決しようと突っ走った挙句がこの怪我なのだ。
手当てを終えて救急箱の蓋を閉めると、思いの外大きな音が部屋に響いた。
それにびくりとエドワードの肩が揺れたが、ロイは気付かない振りをして、救急箱を片付けるために席を立った。向けられた背に、慌てた様子でエドワードが声をかける。
「・・・・・迷惑、かけたくなかったんだ。結果として、もっと迷惑かけた、けど」
その言葉にロイが振り向けば。
ごめん、と。消え入るような謝罪。
"迷惑"じゃない。"心配"だ。
迷惑なんてかけられていない。ただ心配したのだと。
そう告げようとして、やめる。きっと、これは言葉で伝えても仕方がないことだと思ったから。
だから、ただそっとその頭を撫でて微笑む。怒ってはいないよと言えば、安心した表情の後に子ども扱いするな!という怒声。
もっと子供でいてくれて良い。甘えてくれて良い。
自分が多くの人に思われていることを知って、その中に自分や自分の部下達がいることを知って。
皆、君が大切だよ。だから。
(もう少しだけでも、頼ってくれたら)
包帯を手にしたロイが溜息を吐くと、目の前の椅子に座っているエドワードは気まずそうに俯いた。
その様子に、続けようとした説教を飲み込んで、もう一つ深い溜め息を吐く。悪いことをしたという自覚はあるようだし、反省しているのならこれ以上責める必要はない。
気を取り直して、エドワードの傷の手当てをしていく。深くはないが、あちこちにある傷を丁寧に確認する。消毒液に浸した綿を当てる度にエドワードの眉が顰められたが、気にはしない。これぐらいの痛み、自業自得と受け取ってもらおう。
何せ、これは本来負わなくて済んだはずだった傷なのだから。
そう、ロイ達の助力を求めていれば、こんな怪我をせずとも事態の収拾は可能だった。
しかも、そう急ぐことはなかった筈だったのに。自分一人で解決しようと突っ走った挙句がこの怪我なのだ。
手当てを終えて救急箱の蓋を閉めると、思いの外大きな音が部屋に響いた。
それにびくりとエドワードの肩が揺れたが、ロイは気付かない振りをして、救急箱を片付けるために席を立った。向けられた背に、慌てた様子でエドワードが声をかける。
「・・・・・迷惑、かけたくなかったんだ。結果として、もっと迷惑かけた、けど」
その言葉にロイが振り向けば。
ごめん、と。消え入るような謝罪。
"迷惑"じゃない。"心配"だ。
迷惑なんてかけられていない。ただ心配したのだと。
そう告げようとして、やめる。きっと、これは言葉で伝えても仕方がないことだと思ったから。
だから、ただそっとその頭を撫でて微笑む。怒ってはいないよと言えば、安心した表情の後に子ども扱いするな!という怒声。
もっと子供でいてくれて良い。甘えてくれて良い。
自分が多くの人に思われていることを知って、その中に自分や自分の部下達がいることを知って。
皆、君が大切だよ。だから。
(もう少しだけでも、頼ってくれたら)
4. 守ってあげたい
Back