その視線に、全て見透かされているような気がしてしまう。そんなことはないのだと分かっているのに、この秘めた想いまで暴かれてしまうのではないかと恐怖してしまう。ガイなら、それくらい出来てしまう気がするのだ。
 この想いだけは気付かれてしまう訳にはいけないのだ。これ以上ガイの負担になりたくない。こんな敵の息子のレプリカの、しかもいつ消えてしまうか分からない俺のこんな想いを背負わせてしまう訳にはいかない。そんな重いものを、押しつけたくはないんだ。
 受け入れてもらえるなどと、思ったことはない。この想いを自覚したのだって、つい最近だ。ガイの過去と、自分がこれから辿るであろう運命。それらを知ってしまっている以上、そんな夢想出来る筈なかったし、想いを告げようなどと間違っても思える訳はなかった。

 だから、ただ望むのは現状の維持だ。今まで通りでいたい。こんな俺のことを親友だと言ってくれたガイの想いを裏切ることなく、ガイが思っているような自分のままで消えたい。それだけだ。それだけで充分だ。だから、暴くことなんてしないで欲しい。零れてしまった想いの欠片なんて、見なかった振りをして欲しいんだ。
 運命なんて変えてみせると言えるほど強くなれなくて、ごめん。お前から、自分から逃げてしまって、ごめん。でも、これが、これだけが、何も持たない俺がガイに返せる全てなんだ。



(どうかこのまま、最期まで)


3. 見つめないで