「それ」が卑怯なことだとは分かっていた。
蜜月の終わりに
服部平次。

オレと同じ高校生探偵で、数少ない『今のオレ』を知る人物。たった二回の接触で『コナン』の正体を見破った。
その事実だけで、あいつが探偵としてどれだけ優秀か分かる。
顔立ちも多分悪くなく、このオレに付き合えるほど気配りも上手い。きっと、女にもてるのだろう。

そんなあいつが、何かとオレを気にかけてくれる。
ことあるごとに不自然じゃないように呼び出し、『工藤 新一』としての時間をくれる。
この子供の姿では得られない情報を、惜しげもなく提供してくれる。

そんなあいつという存在が、オレを、守ってくれる。
コナンとして生活しなければならない中で、『工藤 新一』の存在を守ってくれる。

そんなものをもたらしてくれるあいつを、手放すことなんて。
怖くて。怖くて。出来るはずがない。


だから、オレは、あいつの優しさに縋る。心配させて。同情をかって。
そして、あいつが側に居てくれるように、仕向けるんだ。

卑怯だなんてことは、嫌になるくらい分かっている。
でも、それでも、……手を離せない。



工藤新一。

オレと同じ高校生探偵で、今は色々あって子供の姿で生活しとる。
いきなり小学生にされて、しかもそれを周りに告げることさえ出来んっちゅうのに、真っ直ぐ立っていられる奴。

誰も巻き込まんように、たった一人で立ち向かって。たった一人で、歯ァ食いしばって。
そんな姿を見て、守ってやりたいと思うんは当たり前やんか。

でも、何や、その想いがダチとしてとも同じ探偵仲間としてとも、ましてや同情ともちゃうて気付いてしもて。
あいつに知られたら、避けられるんちゃうか、て思て。


だから、オレは、あいつの脆さに付け込む。守って。甘えさせて。
そして、あいつが離れられんよう、依存させるんや。

卑怯やっちゅうことは、嫌んなるくらい分かっとる。
でも、それでも、……手、離されへん。





上辺だけで取り繕われた蜜月。
壊すのは、ただ一つの言葉。


「オレは、お前が ―――― 」





凄い唐突にコナンブームが来てしまいまして、勢いで打ったもの。
関西弁とかいい加減です。気にしないで下さい。関西に住んだことないんです。でも関西弁は、篠原の萌えポインツのひとつです。
もともと続き物として脳内展開してた話なんで、意味不明ですごめんなさい。