ジャンル・カプ等ごちゃ混ぜカオス。
彩雲国 ・ 双花
「愛してる」
そう囁かれて口付けを落とされる度に、心が冷えて固まる気がした。
「誰にでも言っているのだろう」
そう詰りたかった。
「そんな嘘は必要ない」
そう叫びたかった。
「遊びですらない癖に」
そう嘲笑いたかった。
なのに出来なかったのは、自分の弱さ。肯定されるのを恐れて、目を背けていた。
触れた指の温かさだとか優しさだとか。そんなものを信じたくなかった。愛されてるだなんて勘違いしたくなかった。そんな裏切られると分かっている幻想に、身を委ねたくなかった。そんな思いをするのは、もう充分だった。
だから、この逢瀬を快楽を満たす為のものとした。あの不快な言葉も、快楽を深める為のものと思えば堪えられた。そういった即物的なものだと言い聞かせることで、逃げようとする自分を押し止どめていたのだ。
逃げれば、必ず捕まえられる。捕らえられて理由を問い質される。それを躱す自信なんて何処にもなかった。
そう囁かれて口付けを落とされる度に、心が冷えて固まる気がした。
「誰にでも言っているのだろう」
そう詰りたかった。
「そんな嘘は必要ない」
そう叫びたかった。
「遊びですらない癖に」
そう嘲笑いたかった。
なのに出来なかったのは、自分の弱さ。肯定されるのを恐れて、目を背けていた。
触れた指の温かさだとか優しさだとか。そんなものを信じたくなかった。愛されてるだなんて勘違いしたくなかった。そんな裏切られると分かっている幻想に、身を委ねたくなかった。そんな思いをするのは、もう充分だった。
だから、この逢瀬を快楽を満たす為のものとした。あの不快な言葉も、快楽を深める為のものと思えば堪えられた。そういった即物的なものだと言い聞かせることで、逃げようとする自分を押し止どめていたのだ。
逃げれば、必ず捕まえられる。捕らえられて理由を問い質される。それを躱す自信なんて何処にもなかった。
ぐるぐるしてる絳攸様。
楸瑛→←絳攸が本当に好きでどうしよう自分(何)。
楸瑛→←絳攸が本当に好きでどうしよう自分(何)。
彩雲国 ・ 双花
駄目だと知っているのに。どうしようもないことだと分かっているのに。なのに、止められない。
私は、私は、君を―――
気が付けば、目の前にいた彼を抱き締めていた。
細い身体。最低限の筋肉はついているが、やはり文官なんだな、と頭の何処か冷静な部分が判じる。
――いや、冷静な筈がない。本当に冷静ならば、今すぐ彼をこの腕から解放して、からかって誤魔化すべきなんだ。
彼が私の想いを受け入れる筈がない。それどころか、この想いを知られてしまったら、今のように側にいることすら出来なくなるだろう。そんなことに堪えられる筈がない。
「絳攸……」
だから、だから。今すぐ手を放して。「驚いたかい?」って笑わないと。
放したくない、どれ程そう思っていても。
―――とん。
肩に触れた感触に瞠目する。
そっと押し当てられた額。それは、抵抗をしない代わりに受け入れもしない絳攸が、自分に示した唯一の意思。
(あぁ、私は、君を)
絳攸が女性だったら。何度も、自らに暗示をかけるように繰り返した言葉。手を伸ばしてはならないと、確認するための言葉。
それが音を立てて崩れていく。
(君のことを)
性別だとか回りの目だとかなど関係ない。
考えていられなくなるくらいに。
(君を誰よりも――)
私は、私は、君を―――
気が付けば、目の前にいた彼を抱き締めていた。
細い身体。最低限の筋肉はついているが、やはり文官なんだな、と頭の何処か冷静な部分が判じる。
――いや、冷静な筈がない。本当に冷静ならば、今すぐ彼をこの腕から解放して、からかって誤魔化すべきなんだ。
彼が私の想いを受け入れる筈がない。それどころか、この想いを知られてしまったら、今のように側にいることすら出来なくなるだろう。そんなことに堪えられる筈がない。
「絳攸……」
だから、だから。今すぐ手を放して。「驚いたかい?」って笑わないと。
放したくない、どれ程そう思っていても。
―――とん。
肩に触れた感触に瞠目する。
そっと押し当てられた額。それは、抵抗をしない代わりに受け入れもしない絳攸が、自分に示した唯一の意思。
(あぁ、私は、君を)
絳攸が女性だったら。何度も、自らに暗示をかけるように繰り返した言葉。手を伸ばしてはならないと、確認するための言葉。
それが音を立てて崩れていく。
(君のことを)
性別だとか回りの目だとかなど関係ない。
考えていられなくなるくらいに。
(君を誰よりも――)
前のと対になる感じでぐるぐる楸瑛。
うん楸瑛はこんなことで弱気にならないと思う。むしろ攻めてくよ(ぇ)。
うん楸瑛はこんなことで弱気にならないと思う。むしろ攻めてくよ(ぇ)。
サモナイ4 ・ シンフェア
「好きですよ」
にっこりと笑ってそう言えば、目の前の少女は驚いたように振り返り――
そして、自分の前にある物を見て半眼になった。
「…あれ? 信用下さらない?」
「どうせ、好きなのはそのゴハンなんでしょ」
びっ、と指差した先には、ほかほかと湯気を立てている白米。あと味噌汁。食欲を誘うそれらは、もちろんこの少女が作ったもので、これから自分の胃に入ろうとしているものだ。
冷えてしまっては失礼と、手を合わせてから茶碗を手に取る。一口、味をしっかり噛み締めてから、話は終わったとばかりに厨房へと戻ってしまった少女に聞こえるように、少し声を大きくして呼び掛ける。
「違いますよー。御主人の作るゴハンは確かに美味しいですし好きですが、それを作って下さる御主人も好きです」
「もう、からかわれないんだからね」
へへん、とでも続きそうな調子で、やはり大きめの声で返ってくる。その言葉に先日のやり取りを思い出して、からかってなんかないんですけど…と呟く。小さかったそれは当然、少女の耳に届く筈もなく、答えもない。
でも、きっと今はそれで良いのだと思う。今の少女に自分の想いは重過ぎるだろうし、ただでさえ多くのものを背負っている彼女だ。負担になることは分かりきっている。
だから、まだ。
そっと味噌汁を手にする。啜ったそれはやや冷めていたが、やはり変わらず美味しかった。
にっこりと笑ってそう言えば、目の前の少女は驚いたように振り返り――
そして、自分の前にある物を見て半眼になった。
「…あれ? 信用下さらない?」
「どうせ、好きなのはそのゴハンなんでしょ」
びっ、と指差した先には、ほかほかと湯気を立てている白米。あと味噌汁。食欲を誘うそれらは、もちろんこの少女が作ったもので、これから自分の胃に入ろうとしているものだ。
冷えてしまっては失礼と、手を合わせてから茶碗を手に取る。一口、味をしっかり噛み締めてから、話は終わったとばかりに厨房へと戻ってしまった少女に聞こえるように、少し声を大きくして呼び掛ける。
「違いますよー。御主人の作るゴハンは確かに美味しいですし好きですが、それを作って下さる御主人も好きです」
「もう、からかわれないんだからね」
へへん、とでも続きそうな調子で、やはり大きめの声で返ってくる。その言葉に先日のやり取りを思い出して、からかってなんかないんですけど…と呟く。小さかったそれは当然、少女の耳に届く筈もなく、答えもない。
でも、きっと今はそれで良いのだと思う。今の少女に自分の想いは重過ぎるだろうし、ただでさえ多くのものを背負っている彼女だ。負担になることは分かりきっている。
だから、まだ。
そっと味噌汁を手にする。啜ったそれはやや冷めていたが、やはり変わらず美味しかった。
16話の会話は萌えた…!
シンゲンEDを見てない上今まで夜会話したこともないんです、が!(何)
でもあの会話に萌えまくった結果がこの文です。にこり。
シンゲンEDを見てない上今まで夜会話したこともないんです、が!(何)
でもあの会話に萌えまくった結果がこの文です。にこり。
ネウロ ・ 笹弥
(……うぅ…視線が痛い…)
人と擦れ違う度に振り返られる。それはいつもの、"女子高生探偵"に対するものではない。
(痛い、とはちょっと違う、な……うん、むしろ)
さら、と風に髪が靡く。自分にはない筈の長さの髪。
いつもと違う、自分を見る人のざわめき。
(………切ない)
どうやら、認めない訳にはいかないらしい。
自分の女としての色気は、あかねちゃんに遠く及ばないということを。
先日の、髪切り美容師の事件の際に、こうしてあかねちゃんと一体化して街を歩いたとき。今日と同じような、こんなざわめきに遭った。
そのときに感じた、自分はあかねちゃんに色気で負けているのでは、という疑念を払拭すべく、また同じく一体化して街を歩いてみたらこの通り。自分だけのときには絶対ないような注目のされ方を再び経験することになったのだ。
(そりゃ、あかねちゃんは枝毛なんかない綺麗な髪だけどさ、私だってちょっとくらいは――)
ふと視線を自分の胸元にやって。改めて突き付けられた事実に、溜め息と共にうなだれる。色気、かぁ……。この胸じゃ難しいよね。
必死に慰めてくれるあかねちゃんの優しさにまた情けなくなり、二度目の溜め息を吐いた瞬間。
「……あ」
聞き覚えのある声に顔を上げると、そこには少し驚いた顔をした笹塚さんが立っていた。
笹塚さんは確認するように私をまじまじと見て、呟いた。
「……カツラ?」
「ウィッグって言って下さい!」
思わず突っ込んでから論点がおかしいことに気付いた。でも、一応花の女子高生がカツラつけてるっていうのはちょっといただけない。
そんなこっちの考えなんかまるで気付かない笹塚さんは、一瞬誰か分からなかった、なんて言う。
「……たまには、いいんじゃない。そういうのも」
「―――」
それ、は。笹塚さんも私よりあかねちゃんの魅力にやられたっていう。
そういう、こと、ですか。
それを確認するのが嫌で、長い髪の方が好きなんですか、なんて遠回しに訊いてみる。
相変わらず、そんな私の様子など素知らぬ振りで笹塚さんは答えた。
「別に、どっちでも。いつもの弥子ちゃんもいいと思うし、短いのも俺は好きだけど」
予想外の返答に、言葉に詰まる。
そんな二人の会話の空白に割り込むように、笹塚さんの携帯が鳴った。悪い、と手で合図して電話に出る笹塚さんにお辞儀をして、別れてまた歩き出した。
好き。
それは多分、深い意味どころか何の意味もない言葉なのだろうけれど。
(…好き、だって)
道行く人の視線も、いつもと違うざわめきも、何一つ変わっていないのに、その一言だけで、馬鹿みたいに嬉しくなれる自分はやっぱり単純だ。
先程までより遥かに軽くなった足取りの中で。自分の髪も少しだけ伸ばしてみようか、だなんてことを思った。
人と擦れ違う度に振り返られる。それはいつもの、"女子高生探偵"に対するものではない。
(痛い、とはちょっと違う、な……うん、むしろ)
さら、と風に髪が靡く。自分にはない筈の長さの髪。
いつもと違う、自分を見る人のざわめき。
(………切ない)
どうやら、認めない訳にはいかないらしい。
自分の女としての色気は、あかねちゃんに遠く及ばないということを。
先日の、髪切り美容師の事件の際に、こうしてあかねちゃんと一体化して街を歩いたとき。今日と同じような、こんなざわめきに遭った。
そのときに感じた、自分はあかねちゃんに色気で負けているのでは、という疑念を払拭すべく、また同じく一体化して街を歩いてみたらこの通り。自分だけのときには絶対ないような注目のされ方を再び経験することになったのだ。
(そりゃ、あかねちゃんは枝毛なんかない綺麗な髪だけどさ、私だってちょっとくらいは――)
ふと視線を自分の胸元にやって。改めて突き付けられた事実に、溜め息と共にうなだれる。色気、かぁ……。この胸じゃ難しいよね。
必死に慰めてくれるあかねちゃんの優しさにまた情けなくなり、二度目の溜め息を吐いた瞬間。
「……あ」
聞き覚えのある声に顔を上げると、そこには少し驚いた顔をした笹塚さんが立っていた。
笹塚さんは確認するように私をまじまじと見て、呟いた。
「……カツラ?」
「ウィッグって言って下さい!」
思わず突っ込んでから論点がおかしいことに気付いた。でも、一応花の女子高生がカツラつけてるっていうのはちょっといただけない。
そんなこっちの考えなんかまるで気付かない笹塚さんは、一瞬誰か分からなかった、なんて言う。
「……たまには、いいんじゃない。そういうのも」
「―――」
それ、は。笹塚さんも私よりあかねちゃんの魅力にやられたっていう。
そういう、こと、ですか。
それを確認するのが嫌で、長い髪の方が好きなんですか、なんて遠回しに訊いてみる。
相変わらず、そんな私の様子など素知らぬ振りで笹塚さんは答えた。
「別に、どっちでも。いつもの弥子ちゃんもいいと思うし、短いのも俺は好きだけど」
予想外の返答に、言葉に詰まる。
そんな二人の会話の空白に割り込むように、笹塚さんの携帯が鳴った。悪い、と手で合図して電話に出る笹塚さんにお辞儀をして、別れてまた歩き出した。
好き。
それは多分、深い意味どころか何の意味もない言葉なのだろうけれど。
(…好き、だって)
道行く人の視線も、いつもと違うざわめきも、何一つ変わっていないのに、その一言だけで、馬鹿みたいに嬉しくなれる自分はやっぱり単純だ。
先程までより遥かに軽くなった足取りの中で。自分の髪も少しだけ伸ばしてみようか、だなんてことを思った。
アニメのやかねちゃん(笑)が凄く可愛かったんです、っていう。
篠原の書く二人はとんでもない別人ですね。にこり。
篠原の書く二人はとんでもない別人ですね。にこり。
ネウロ ・ 笹弥というか笹←弥というか
貴方は私に「好き」も「嫌い」も言ってくれなくて。
そして、今。「さようなら」すらも言ってくれないんですね。
気まずそうに下げられた目線。その表情は、いつもの無表情より、何となく沈んで見える。
いつもなら煙草を持っている手は、堅く握り締められていて。私の大好きな低く優しい声が、無感情に響く。
「…ごめん」
何が"ごめん"なんですかとか、どうしてですかとか。
そんな疑問が頭を駆け巡ったけれど、声にはならず。
「……そうですか」
返したのは、このたった一言。
これが"大人の対応"ってヤツなのかな。今までそんなこと出来なくて我が儘ばかりで、散々笹塚さんを困らせてきて。もしかして、この"ごめん"はそれが原因かもしれないけど。最後にやっと、出来た、のかな。今回は、困らせずにすんだかな。
ううん、これは頭が真っ白で何も考えられないだけで、大人の対応なんかじゃない。
だって、期待してる。この言葉が、嘘や夢だったりしないかな、って。
笹塚さんは、私に一度だって「好き」って言ってくれはしなかった。でも、「嫌い」と言われたこともなかったから。私を見る視線や、触れる手のひらがいつも優しかったから。
言葉にするのが得意な人じゃないのも知ってたから、その言葉がなくても信じていられた。私は、貴方に大切にされている"特別"だって。
……それは、思い違いだったのかな。
涙すらない乾いた視界に写る笹塚さんは、相変わらず視線を下げたまま。私に何の言葉もくれなかった貴方は、最後の言葉すらくれない。
でも。私は貴方にちゃんと「好き」を伝えたから。だから、終わろうとしている今、この言葉も伝えよう。
折角泣かずに、笹塚さんを困らせずにすんでいるのだから、このまま、"大人"の真似事をして。
「さようなら」
(きっと私は後で貴方を想って沢山泣くのだろうけれど、今だけは)
そして、今。「さようなら」すらも言ってくれないんですね。
気まずそうに下げられた目線。その表情は、いつもの無表情より、何となく沈んで見える。
いつもなら煙草を持っている手は、堅く握り締められていて。私の大好きな低く優しい声が、無感情に響く。
「…ごめん」
何が"ごめん"なんですかとか、どうしてですかとか。
そんな疑問が頭を駆け巡ったけれど、声にはならず。
「……そうですか」
返したのは、このたった一言。
これが"大人の対応"ってヤツなのかな。今までそんなこと出来なくて我が儘ばかりで、散々笹塚さんを困らせてきて。もしかして、この"ごめん"はそれが原因かもしれないけど。最後にやっと、出来た、のかな。今回は、困らせずにすんだかな。
ううん、これは頭が真っ白で何も考えられないだけで、大人の対応なんかじゃない。
だって、期待してる。この言葉が、嘘や夢だったりしないかな、って。
笹塚さんは、私に一度だって「好き」って言ってくれはしなかった。でも、「嫌い」と言われたこともなかったから。私を見る視線や、触れる手のひらがいつも優しかったから。
言葉にするのが得意な人じゃないのも知ってたから、その言葉がなくても信じていられた。私は、貴方に大切にされている"特別"だって。
……それは、思い違いだったのかな。
涙すらない乾いた視界に写る笹塚さんは、相変わらず視線を下げたまま。私に何の言葉もくれなかった貴方は、最後の言葉すらくれない。
でも。私は貴方にちゃんと「好き」を伝えたから。だから、終わろうとしている今、この言葉も伝えよう。
折角泣かずに、笹塚さんを困らせずにすんでいるのだから、このまま、"大人"の真似事をして。
「さようなら」
唐突に笹弥萌が来ました(何)。ビバ自給自足。別れ話が大好きです(お前)。