ぽかぽかとした天気の日。縁側に旦那と二人で並んで座る。旦那は俺お手製のみたらし団子。俺はお茶。
 ただそれだけなのに、それが幸せで。

 忍なのに、こんな時間を過ごせるなんて。此処に来るまで、……いや、旦那に会うまで、そんなこと思いもしなかった。
 主を守り、人知れず死んでいくものだと、思っていたのに。


( あ……たれがついてる )


 こんな時間を俺に与えてくれたのも、それを受け入れられるようにさせたのも。
 すべて、この人だからこそ。


「……旦那、ついてる」


 苦笑と共に、その頬についていた団子のたれを舌で舐め取る。
 何が起こったかわからない、という顔が次第に赤くなっていく。


(……あ、そろそろ叫ぶかな)


 でも、それでも構わない。
 だって、俺は今旦那と居られて、こんなに幸せだ。


02. 重症、つける薬なし