ロイ→エド? 七夕話
七夕。引き裂かれた恋人達が唯一逢える日。
はぁぁあぁあ。
盛大な溜息をついた上司に、部屋にいたみんなの視線が集まる。それはもちろん心配ではなく、「さっさと仕事しろ」という恨みがましい目線だった。
何故なら、この上司がここまで落ち込むネタなんて大体決まっているし、そのネタに関しては、上司が落ち込んでいる分には特に心配する必要がないからだ。
むしろ、御機嫌でいるときの方こそ警戒が必要になる。自分と、上司の機嫌を自覚なく左右する、あの幼い錬金術師の身を守るために。
明らかに居心地悪い思いをしているはずなのに、上司はそんなこと何処吹く風で、空を見上げては溜め息ばかりついている。
この人の身の上なんてどうでもいいが、このままでは確実に残業に巻き込まれてしまう。どうするかな、と4人でひっそり話し合っているところに、扉が開く音がした。振り返ると、同僚であるホークアイが入ってくるところだった。
「大佐、どうしたんスか? 使い物にならないにも程があるんスけど」
彼女なら知っているだろう、と当たりを付けて問い掛けたハボックに、ホークアイは無言で一枚の紙切れを差し出した。
そこには、見たことのある、少し癖のある文字で、
「河が氾濫したから、そっちに戻るの中止する」
とだけ書かれていた。
まあ予想の範囲内だな、と4人は頷く。ならばこの対処法は、と4人が揃って目線を向けたとき、丁度ホークアイが愛銃に手を掛ける。
これで残業は免れた、と手を合わせる4人の背後で数発の銃声が響いていた。
七夕。一年で一番雨が降りやすい日。
はぁぁあぁあ。
盛大な溜息をついた上司に、部屋にいたみんなの視線が集まる。それはもちろん心配ではなく、「さっさと仕事しろ」という恨みがましい目線だった。
何故なら、この上司がここまで落ち込むネタなんて大体決まっているし、そのネタに関しては、上司が落ち込んでいる分には特に心配する必要がないからだ。
むしろ、御機嫌でいるときの方こそ警戒が必要になる。自分と、上司の機嫌を自覚なく左右する、あの幼い錬金術師の身を守るために。
明らかに居心地悪い思いをしているはずなのに、上司はそんなこと何処吹く風で、空を見上げては溜め息ばかりついている。
この人の身の上なんてどうでもいいが、このままでは確実に残業に巻き込まれてしまう。どうするかな、と4人でひっそり話し合っているところに、扉が開く音がした。振り返ると、同僚であるホークアイが入ってくるところだった。
「大佐、どうしたんスか? 使い物にならないにも程があるんスけど」
彼女なら知っているだろう、と当たりを付けて問い掛けたハボックに、ホークアイは無言で一枚の紙切れを差し出した。
そこには、見たことのある、少し癖のある文字で、
「河が氾濫したから、そっちに戻るの中止する」
とだけ書かれていた。
まあ予想の範囲内だな、と4人は頷く。ならばこの対処法は、と4人が揃って目線を向けたとき、丁度ホークアイが愛銃に手を掛ける。
これで残業は免れた、と手を合わせる4人の背後で数発の銃声が響いていた。
七夕。一年で一番雨が降りやすい日。
―― って何かで読んだんですが。本当なんだろうか。
果てしなく一方通行なロイ→エド
だって、暑いじゃん?
機械鎧は熱が篭る。
材質上仕方ないことだとは分かってる。ウインリィにどうにかならないか持ち掛けたら、あたしの作ったものにケチつける気!?とスパナ投げられたしな。耐えるしかないってことだ。
「うぅぅぅ……」
で、今日は記録的とまではいかないが、それなりに暑い。
じっとしていても汗ばむ陽気だ。暑いんだ。
「酷いぞぉ……」
それに、さっき言ったような理由で、オレは暑さには弱いんだ。
普通の人でさえめげそうな暑さだ。オレに至っては、もう何もかもが不愉快なくらいの暑さなんだ。
だから。
「鋼のぉ……」
クーラーが壊れたとかで蒸し暑い司令部で、いきなりオレに抱きつこうとした大佐を問答無用で蹴り倒して。
蹴り倒された大佐が、今足元で何だかどうしようもない感じで涙を流していたって、それはオレの所為じゃないと思うんだ。
蹴り倒してから考えること2分。
「オレは悪くない」という結論に達した。
「よし、じゃぁ大佐。報告書はここに置いていくからな。何か不備があったら、図書館にいると思うからよろしく。じゃぁ」
さっさと行くか。図書館はクーラーきいてる筈だからな。
機械鎧は熱が篭る。
材質上仕方ないことだとは分かってる。ウインリィにどうにかならないか持ち掛けたら、あたしの作ったものにケチつける気!?とスパナ投げられたしな。耐えるしかないってことだ。
「うぅぅぅ……」
で、今日は記録的とまではいかないが、それなりに暑い。
じっとしていても汗ばむ陽気だ。暑いんだ。
「酷いぞぉ……」
それに、さっき言ったような理由で、オレは暑さには弱いんだ。
普通の人でさえめげそうな暑さだ。オレに至っては、もう何もかもが不愉快なくらいの暑さなんだ。
だから。
「鋼のぉ……」
クーラーが壊れたとかで蒸し暑い司令部で、いきなりオレに抱きつこうとした大佐を問答無用で蹴り倒して。
蹴り倒された大佐が、今足元で何だかどうしようもない感じで涙を流していたって、それはオレの所為じゃないと思うんだ。
蹴り倒してから考えること2分。
「オレは悪くない」という結論に達した。
「よし、じゃぁ大佐。報告書はここに置いていくからな。何か不備があったら、図書館にいると思うからよろしく。じゃぁ」
さっさと行くか。図書館はクーラーきいてる筈だからな。
暑いときって、取り敢えず八つ当たりたくなりますよね☆って話(待て)。
ロイ→エド?
君は、知らない。
軍という縦社会の中にいれば、不条理に感じることなんかいくらでもある。納得のいかないこと、理解すらしたくないこと、そんなのは日常茶飯だ。
この世界には自分で選んで足を踏み入れた。そして、この道を選んだことも後悔はしていない。
それでも、たまに、本当にたまにだけれど。
全部投げ出したら楽になる、という考えが頭をよぎることもある。
「大佐ー!! 訳分からん理由で人を呼びつけるんじゃねぇ!!!!」
それでも、現実を、自分自身を真っ直ぐ見据える君を見ていると負けていられない、と思うんだ。
その姿を見れば、それだけで。
私が君にこうやって助けられている、なんて。
君は、知らないだろう?
知らせるつもりも、まだないけれどね。
君に全てを伝えるとき、それは。
「ドアくらい静かに開けたまえ、鋼の」
この想いがどうしようもなくなったときだから。
軍という縦社会の中にいれば、不条理に感じることなんかいくらでもある。納得のいかないこと、理解すらしたくないこと、そんなのは日常茶飯だ。
この世界には自分で選んで足を踏み入れた。そして、この道を選んだことも後悔はしていない。
それでも、たまに、本当にたまにだけれど。
全部投げ出したら楽になる、という考えが頭をよぎることもある。
「大佐ー!! 訳分からん理由で人を呼びつけるんじゃねぇ!!!!」
それでも、現実を、自分自身を真っ直ぐ見据える君を見ていると負けていられない、と思うんだ。
その姿を見れば、それだけで。
私が君にこうやって助けられている、なんて。
君は、知らないだろう?
知らせるつもりも、まだないけれどね。
君に全てを伝えるとき、それは。
「ドアくらい静かに開けたまえ、鋼の」
この想いがどうしようもなくなったときだから。
えーと…何なんだろう(帰れ)。
まだ自覚したばかり? というか意地っ張り大佐(笑)。
まだ自覚したばかり? というか意地っ張り大佐(笑)。
ロイ→←エド 別れ話
その瞬間。
全てが止まって、動けなかった。
雨に打たれている君は、冷えて、元々白い肌が更に色をなくしていて。なのに、その金の眼だけは、強く、真っ直ぐ、私を見つめていて。
ただ、私の言葉を待っている。
「……しだけ、…ったのか……」
絞り出した声は、見っとも無いほど掠れ、震えていた。
「好きだったのは…私だけだったのか……」
私の言葉に、君は少し痛みを耐えるような表情をして。
そして、微笑って、言った。
「好きだったのは、オレだけだったんだよ」
そう言い残して、私に背を向けた君を引き止めることが出来なくて。
その、握り締めていた手を掴むことが出来なくて。
今となっては、君の真意を知る術もない。
全てが止まって、動けなかった。
雨に打たれている君は、冷えて、元々白い肌が更に色をなくしていて。なのに、その金の眼だけは、強く、真っ直ぐ、私を見つめていて。
ただ、私の言葉を待っている。
「……しだけ、…ったのか……」
絞り出した声は、見っとも無いほど掠れ、震えていた。
「好きだったのは…私だけだったのか……」
私の言葉に、君は少し痛みを耐えるような表情をして。
そして、微笑って、言った。
「好きだったのは、オレだけだったんだよ」
そう言い残して、私に背を向けた君を引き止めることが出来なくて。
その、握り締めていた手を掴むことが出来なくて。
今となっては、君の真意を知る術もない。
別れネタ。だいすき!(お前)
アル→ウィンのようなアル←ウィン
やっと、気付いたのかもしれない。
「……え?」
思わず漏れた声は、そんな間抜けなものだった。
そんな僕に構わずウィンリィは続ける。
「だから!!あたし最近綺麗になったでしょって言ってるのよ!! なったわよね!? ね!!??」
詰め寄るウィンリィの笑顔に、ただぶんぶん首を縦に振る。 横に振るなんてことしたら……考えるのは止めておこう。
「どうしたのさ、いきなり」
「よくぞ訊いてくれました!!!!」
ウィンリィは、ばっと僕の隣で立ち上がる。そして拳を握って突き上げながら、僕に向かって宣誓した。
「実は!!今、恋をしているのです!!!!!」
「―――――― え」
……思わず漏れた呟き。
固まっている僕に気付かず、ウィンリィはその人について話し始めた。
ウィンリィ。家族のような、幼馴染。
そんな彼女が、好きな人ができたと嬉しそうにしている。
幼馴染なら、喜んであげるところだろう。家族として、喜んであげるところだろう。
なのに、何故か。何故だか、少し。胸の中がしっくりこない。何か、何か、…違う気がする。
それが何か、今の僕には分からないけれど。
表情が分からないことが、初めて役に立ったと感じた。
「……え?」
思わず漏れた声は、そんな間抜けなものだった。
そんな僕に構わずウィンリィは続ける。
「だから!!あたし最近綺麗になったでしょって言ってるのよ!! なったわよね!? ね!!??」
詰め寄るウィンリィの笑顔に、ただぶんぶん首を縦に振る。 横に振るなんてことしたら……考えるのは止めておこう。
「どうしたのさ、いきなり」
「よくぞ訊いてくれました!!!!」
ウィンリィは、ばっと僕の隣で立ち上がる。そして拳を握って突き上げながら、僕に向かって宣誓した。
「実は!!今、恋をしているのです!!!!!」
「―――――― え」
……思わず漏れた呟き。
固まっている僕に気付かず、ウィンリィはその人について話し始めた。
ウィンリィ。家族のような、幼馴染。
そんな彼女が、好きな人ができたと嬉しそうにしている。
幼馴染なら、喜んであげるところだろう。家族として、喜んであげるところだろう。
なのに、何故か。何故だか、少し。胸の中がしっくりこない。何か、何か、…違う気がする。
それが何か、今の僕には分からないけれど。
表情が分からないことが、初めて役に立ったと感じた。
アルウィンー。バイト中に脳内で展開していた話(真面目に働け)。
続くかもしれないし続かないかもしれない(いい加減)。
続くかもしれないし続かないかもしれない(いい加減)。