コツコツ。
オレと大佐しかいない執務室に、大佐の手にあるペンが机に当たる音が響く。一応真面目にオレの報告書を読んでくれているらしい。邪魔しないように、と音を立てないようにホークアイ中尉に出されたお茶を啜る。
相手に気付かれない程度に、こっそりと数ヶ月ぶりの横顔を眺める。
眺めながら、ふと思った。
よく「友達以上恋人未満」って言うけれど。
「恋人」までいってないけど「友達」でもないオレ達の関係は何て言うんだろう。
オレにとっての大佐。大佐にとってのオレ。公式には「上司と部下」になるんだろう。実際そうだし。
でも、オレにとっては、まぁ何というか、……それだけじゃない訳で。大佐にとっては……どうなんだろう。そんなこと訊いたことないっていうか訊けないしな。
でも、多分、多分だけど、大佐もオレのこと只の部下としてじゃなく、それ以外で思ってくれてるんじゃないかな、って思うから。
「上司と部下」は却下しても良いよな。
じゃあ、何だ?
オレに道を示してくれた人。さり気なく守ってくれる人。
片思いの相手。そういう対象ではないかもしれないけれど、……多分、嫌われてはいない。
そんな人を、何て呼んだら良いんだろう? こんな関係を、何て言ったら良いんだろう?
「一体何で、さっきから一人で難しい顔をしているんだい」
沈み込んでいた思考が、大佐のくすくす笑いで引き上げられる。
好きだけど、好きだから、弱みは見せたくなくて。何となく悔しい思いでちら、と大佐の方へ視線をやると。
「 ――― っ」
どくん、と。
思わず鼓動が聞こえてきそうなほど、心臓が飛び跳ねる位に。大佐が、優しい視線をオレに向けていたものだから。
何だかどうしようもなく好きなんだと自覚してしまって、大佐の顔が見れなかった。
「・・・・・・何でもない」
顔を背けたまま、ぶっきらぼうに答える。今の俺にはそれが精一杯だ。
だって多分、分かってしまった。オレにとって大佐は。そして、大佐にとってオレは、多分。
「何でもなくないだろう。顔も赤いし」
「・・・っうるせぇ!!!」
取り敢えず、大切なひと。
オレと大佐しかいない執務室に、大佐の手にあるペンが机に当たる音が響く。一応真面目にオレの報告書を読んでくれているらしい。邪魔しないように、と音を立てないようにホークアイ中尉に出されたお茶を啜る。
相手に気付かれない程度に、こっそりと数ヶ月ぶりの横顔を眺める。
眺めながら、ふと思った。
よく「友達以上恋人未満」って言うけれど。
「恋人」までいってないけど「友達」でもないオレ達の関係は何て言うんだろう。
オレにとっての大佐。大佐にとってのオレ。公式には「上司と部下」になるんだろう。実際そうだし。
でも、オレにとっては、まぁ何というか、……それだけじゃない訳で。大佐にとっては……どうなんだろう。そんなこと訊いたことないっていうか訊けないしな。
でも、多分、多分だけど、大佐もオレのこと只の部下としてじゃなく、それ以外で思ってくれてるんじゃないかな、って思うから。
「上司と部下」は却下しても良いよな。
じゃあ、何だ?
オレに道を示してくれた人。さり気なく守ってくれる人。
片思いの相手。そういう対象ではないかもしれないけれど、……多分、嫌われてはいない。
そんな人を、何て呼んだら良いんだろう? こんな関係を、何て言ったら良いんだろう?
「一体何で、さっきから一人で難しい顔をしているんだい」
沈み込んでいた思考が、大佐のくすくす笑いで引き上げられる。
好きだけど、好きだから、弱みは見せたくなくて。何となく悔しい思いでちら、と大佐の方へ視線をやると。
「 ――― っ」
どくん、と。
思わず鼓動が聞こえてきそうなほど、心臓が飛び跳ねる位に。大佐が、優しい視線をオレに向けていたものだから。
何だかどうしようもなく好きなんだと自覚してしまって、大佐の顔が見れなかった。
「・・・・・・何でもない」
顔を背けたまま、ぶっきらぼうに答える。今の俺にはそれが精一杯だ。
だって多分、分かってしまった。オレにとって大佐は。そして、大佐にとってオレは、多分。
「何でもなくないだろう。顔も赤いし」
「・・・っうるせぇ!!!」
取り敢えず、大切なひと。
01. この関係に名前を付けるとするならば
あ゛ー……。何だこれ恥ずかしい(自分でやっといて)。
というか、あまりもどかしくないですね。むしろ「もどかしい」の意味を履き違えてる感さえあります。
「もどかしい」:思うようにならないで気がもめる。じれったい。……広辞苑でした(何)。
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というか、あまりもどかしくないですね。むしろ「もどかしい」の意味を履き違えてる感さえあります。
「もどかしい」:思うようにならないで気がもめる。じれったい。……広辞苑でした(何)。
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