瞼に、柔らかな日差しを感じて目を開けた。カーテンの隙間から、光が差し込んでいる。もう朝か、と身体を起こそうとして、隣に眠る暖かな存在に気付いた。熟睡しているのか、全く起きる様子はない。
壁の時計で時刻を確認してから、起こしかけた身体を再び横たえる。視界にあるのは、金糸の髪と、旅に身を置いているとは思えない白い肌。それとも、自分が知らないだけで、本当に旅慣れたらこんなものなのだろうか。
さら、と音がしそうな髪を、そっと撫でる。
起きた途端、内容は忘れてしまったが。夢の中でも、同じ事をしていた気がする。
君が腕の中にいて、その髪に触れて。
寝ていても、起きていても、君がいる。
君のことが、見えている。
取り憑かれているみたいだ、とふと思ってみて、苦笑する。憑かれていると言うには、君の存在は幽霊のように希薄なものではない。もっと違うものだ。
何と言ったらいいのだろう。柔らかく、君が滲み込んでくる。固まってしまったものを、静かに溶かしていく。
「……ん…ぅ……」
君の寝惚けた声。その一つ一つに、全てが反応する。
毎日、君がいないときでさえ、君に、侵食されていく。君のことを思い出す必要などないくらい、君が私の中にいる。
多分、もう、心の奥の奥まで。
壁の時計で時刻を確認してから、起こしかけた身体を再び横たえる。視界にあるのは、金糸の髪と、旅に身を置いているとは思えない白い肌。それとも、自分が知らないだけで、本当に旅慣れたらこんなものなのだろうか。
さら、と音がしそうな髪を、そっと撫でる。
起きた途端、内容は忘れてしまったが。夢の中でも、同じ事をしていた気がする。
君が腕の中にいて、その髪に触れて。
寝ていても、起きていても、君がいる。
君のことが、見えている。
取り憑かれているみたいだ、とふと思ってみて、苦笑する。憑かれていると言うには、君の存在は幽霊のように希薄なものではない。もっと違うものだ。
何と言ったらいいのだろう。柔らかく、君が滲み込んでくる。固まってしまったものを、静かに溶かしていく。
「……ん…ぅ……」
君の寝惚けた声。その一つ一つに、全てが反応する。
毎日、君がいないときでさえ、君に、侵食されていく。君のことを思い出す必要などないくらい、君が私の中にいる。
多分、もう、心の奥の奥まで。
03. 相当侵食されていると思う、心の奥の奥まで
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