諦めようと何度も思った。諦められたと何度も思った。
だって、あいつとオレが結ばれることなんて絶対ない。あいつとオレは同性で、あいつは女好きで。そして、万が一あいつがオレを好きになってくれたとしても、オレとの関係なんてスキャンダル以外の何物でもない。それを誰よりも理解しているあいつが、オレの手を取る日なんて一生来ない。
これだけ希望のない恋なのだ、諦めるべきだという結論など簡単に出たし、そうしようと思った。
あいつの隣で笑う自分を夢見なかったと言えば嘘になるが、それでもあいつを困らせるのは本意ではないのだ。優しいあいつを困らせるような想いなら、そんなものはいくらでも捨てられる。この恋を諦めることだって出来た。
あぁ、なのに。
あいつに会う度に、声を聞く度に、何度でも恋に落ちる。諦め捨てた筈の恋情が何処からかやってきて、自分の心を何度でも支配するのだ。
まただ、と恋心を自覚すると同時に、この胸は確かに痛むのに、この心は確かに軋むのに。それが、嬉しいとも感じてしまうんだ。
何度捨てても変わらずあるこの感情が愛しい。何度諦めても変わらずあいつを好きになることが誇らしい。
それが全くの無意味で、自分を苦しめるだけのものだと分かっているのに。それでもいいと思える恋が出来たことが、泣きたいくらいに嬉しかった。
人知れず始まって、何もしないまま終わって、それでも何度でも甦る恋。それで、それだけで、十分だった。
あいつ相手の恋ならば、それだけでオレには十分だった。
(報われることなどなくても、それで、)
だって、あいつとオレが結ばれることなんて絶対ない。あいつとオレは同性で、あいつは女好きで。そして、万が一あいつがオレを好きになってくれたとしても、オレとの関係なんてスキャンダル以外の何物でもない。それを誰よりも理解しているあいつが、オレの手を取る日なんて一生来ない。
これだけ希望のない恋なのだ、諦めるべきだという結論など簡単に出たし、そうしようと思った。
あいつの隣で笑う自分を夢見なかったと言えば嘘になるが、それでもあいつを困らせるのは本意ではないのだ。優しいあいつを困らせるような想いなら、そんなものはいくらでも捨てられる。この恋を諦めることだって出来た。
あぁ、なのに。
あいつに会う度に、声を聞く度に、何度でも恋に落ちる。諦め捨てた筈の恋情が何処からかやってきて、自分の心を何度でも支配するのだ。
まただ、と恋心を自覚すると同時に、この胸は確かに痛むのに、この心は確かに軋むのに。それが、嬉しいとも感じてしまうんだ。
何度捨てても変わらずあるこの感情が愛しい。何度諦めても変わらずあいつを好きになることが誇らしい。
それが全くの無意味で、自分を苦しめるだけのものだと分かっているのに。それでもいいと思える恋が出来たことが、泣きたいくらいに嬉しかった。
人知れず始まって、何もしないまま終わって、それでも何度でも甦る恋。それで、それだけで、十分だった。
あいつ相手の恋ならば、それだけでオレには十分だった。
(報われることなどなくても、それで、)
2.終わりを迎えたはずの恋が、鮮やかに甦り私を満たしてゆく。征服される。
でもそれがいやじゃなかった。
でもそれがいやじゃなかった。
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